— Arrangement Column · アレンジメント
セントピーターズパークと夏の青
甘すぎない、大人のアレンジメント

バラというと、赤やピンクの甘い印象を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも今回メインに使ったセントピーターズパークは少し違います。花びらの中心は濃いイエロー、外側に向かうにつれてクリームへとグラデーションしていく、上品で落ち着いたバラです。甘さよりも「品」が際立つ品種で、男性への贈り物や、スタイリッシュな空間に飾る一作にとても向いています。
使った花材と、色の組み合わせの意図
今回のアレンジに使った花材は次のとおりです。
- セントピーターズパーク(バラ):イエロー〜クリームのグラデーション。メインの顔になる花。
- ブルーカーネーション:濃い空色。差し色として全体を引き締め、爽やかさを加える。
- デルフィニウム:水色の小花。ブルーのトーンをやわらかくつなぐ役割。
- オリエンタルエクレール(スプレーバラ):黄緑色の変わり咲きで、締まった印象をほぐしながらユニークな表情を加える。
- アルストロメリア:白に黄色のスポット。色をまとめるつなぎ役。
- ユーカリ:シルバーグリーンの丸葉。全体のボリュームと清潔感を担う。
ポイントは黄系と青系を「補色」で合わせながら、トーンを揃えて品よく見せることです。黄とブルーは正反対の色ですが、どちらも彩度を抑えたクリーム〜スモーキーブルーで統一することで、ぶつかりすぎず涼しげな印象になります。
「甘すぎない」を作るためのデザインのコツ
男性向けのアレンジを作るとき、よく意識するのが「色の数を絞る」ことです。ピンクや赤を混ぜず、イエロー・ブルー・グリーン・ホワイトの4色に限定すると、すっきりした印象が生まれます。花の種類も増やしすぎず、主役(バラ)+差し色(カーネーション)+グリーン、という3層構造を意識しています。
花器も重要で、木目の自然な質感を選ぶと花の色が際立ち、男性的な落ち着きが出ます。ガラスや陶器ではなく、木やセラミックのマットなものが今回のような配色に合います。
こんなシーンにおすすめ
父の日・還暦・誕生日など男性への贈り物はもちろん、落ち着いた色味なので会社の机や玄関に飾るのにも違和感がありません。「花を贈りたいけど、あまり派手にしたくない」という方に選ばれることが多い配色です。
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この記事を書いた人:白坂花店(香川県高松市宮脇町・片原町)。創業60年以上、24時間無人販売とオーダーメイドの花を提供しています。