花の水揚げとは
切り花を長持ちさせるプロの下処理入門

水揚げとは、切り花の茎の切り口から水を効率よく吸わせるための下処理のこと。切り花には根がないため、水を吸えるのは茎の切り口だけです。花瓶に生ける前のこのひと手間で、花持ちが数日単位で変わります。高松で60年以上花を扱ってきた店主の経験から、家庭でもできる基本の3つの方法をご紹介します。
基本の「水切り」のやり方
もっとも基本的な方法が水切りです。水を張ったボウルや洗面器の中で、茎を斜めに2〜3cmカットします。空気中で切ると切り口に気泡が入り、水の通り道がふさがれてしまうため、必ず水の中で切るのがポイント。茎の切り口は時間とともに雑菌が繁殖してふさがりやすいので、2〜3日に1回、水換えのたびに切り直すと長持ちします。
茎が弱い花に効く「湯揚げ」
菊・ストック・ひまわり・あじさい・デルフィニウムなど、茎が柔らかく傷みやすい花には湯揚げが向いています。茎先2cmほどを、沸かしたてのお湯に10〜20秒浸けてから、すぐに深い水へ挿すだけ。熱で気泡や雑菌を一気に取り除き、吸水の通り道を確保できます。香川の蒸し暑い夏場は特に効果を実感しやすい方法です。
しっかり吸わせる「深水」
花束をもらって少ししおれ気味なときは深水が有効です。バケツにたっぷり水を張り、茎を斜めにカットしてから数時間〜一晩浸けておくと、じっくり吸水して元気を取り戻すことが多くあります。木もの・枝ものは水切りだけでは吸いにくいため、割る・叩くといった別処理が必要になりますが、それはまた別の記事で詳しくご紹介します。
高松の白坂花店が普段しているひと工夫
店頭で扱う花は、入荷直後に必ず水切りをしてから店に並べています。ご自宅でも「持ち帰ったらすぐ水切り」「延命剤を規定量」「毎日または2〜3日に1回の水換え」の3つを守っていただくだけで、花持ちは大きく変わります。旬の花を毎回お手入れ込みで楽しみたい方には、花パスで定期的に新しい花に入れ替えるのもおすすめです。
まとめ
水揚げは難しい技術ではなく、「水の中で切る」「花に合わせて湯揚げや深水を使い分ける」というシンプルな積み重ねです。買った花・もらった花、どちらも帰宅後すぐのひと手間で持ちが変わります。迷ったときは店頭やLINEでお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 水揚げは何のためにするのですか?
A. 切り花は根がないため、茎の切り口からしか水を吸えません。水揚げは吸水をスムーズにして花持ちを良くする下処理で、何もしないと数時間でぐったりしてしまうこともあります。
Q. 水切りは毎日やった方がいいですか?
A. はい。茎の切り口は時間とともに雑菌が繁殖してふさがりやすいため、2〜3日に1回、水換えのたびに水切りをするのが花屋のおすすめです。
Q. ぐったりした花を復活させる方法はありますか?
A. 湯揚げまたは深水が効果的です。茎先を斜めにカットしてから短時間お湯に浸け、すぐに深い水へ挿してください。数時間で多くの花が元気を取り戻します。
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