木もの・枝ものの水揚げ
茎を割る・叩く・焼くコツで長持ちさせる

桜や紅葉、ドウダンツツジ、南天……季節の店頭やディスプレイに人気の「枝もの・木もの」。実はバラやカーネーションのような柔らかい茎の花とは違い、木質の枝は普通に水切りしただけでは水を吸いにくいという性質があります。高松で60年以上、季節の枝ものも扱ってきた白坂花店が、ご家庭でもできる下処理のコツをご紹介します。
なぜ枝ものは普通の花と水揚げの仕方が違うのか
枝ものの茎は木質化していて硬く、切り口の断面積が小さいまま水につけても、水を吸い上げる導管まで水が届きにくいのが特徴です。そのため、切り口の吸水面積を物理的に広げる「割る」「叩く」「皮を剥く」といった一手間が必要になります。
基本の下処理:割る・叩く・皮を剥く
まず切り口にハサミやナイフで2〜3センチ縦に切り込みを入れる(割る)のが基本です。太くて割りにくい枝は、切り口を金づちで軽く叩いて繊維をほぐすと吸水面積が増えます。つぶすのではなく「ほぐす」感覚で、叩きすぎるとかえって組織が傷むので注意してください。さらに余裕があれば、切り口から数センチの樹皮をナイフで薄く剥くと、皮のすぐ内側にある導管から直接水を吸わせることができます。
仕上げに「焼く」(湯揚げ)でぐっと長持ち
下処理をした切り口は、70〜80度程度のお湯に10〜20秒ほどつける「湯揚げ」も効果的です。急な温度変化で導管内の空気が抜けて水が上がりやすくなるほか、切り口の殺菌にもなり水が濁りにくくなります。ご家庭ではやかんのお湯を小さめの容器に注いで代用できます。
高松でよく扱う枝もの、お持ち帰り後のひと手間
白坂花店では季節に応じて桜・紅葉・ユーカリ・しだれ柳などの枝ものを店頭に並べることがあります。宮脇町本店・片原町店の24時間無人販売でお求めいただく場合もございます。お持ち帰り後は上記の下処理をしたうえで、切り口に付いた樹皮のカスをよく洗い流し、こまめに水を替えるのが長持ちのコツです。カスが水中で腐るとバクテリアが発生し、かえって水を吸いにくくなるのでご注意ください。
まとめ
枝もの・木ものは「割る・叩く・皮を剥く・焼く」の一手間で、日持ちが大きく変わります。ご自宅での処理が不安な場合は、お買い上げ時に下処理を済ませてお渡しすることもできますので、お気軽にお申し付けください。
よくある質問
Q. 枝ものはどのくらい日持ちしますか?
A. 種類や季節によりますが、正しく下処理をすれば1〜2週間ほど楽しめるものが多いです。桜など花がつくものは開花後はやや短くなります。こまめな水替えと切り戻しでさらに長持ちします。
Q. 家庭に金づちがなくてもできますか?
A. ハサミやカッターで切り口に十字の切り込みを入れるだけでも効果があります。無理に叩かなくても、割る・湯揚げだけでも吸水はかなり改善します。
Q. 水替えはどのくらいの頻度がいいですか?
A. 目安は2〜3日に1回です。水が濁ってきたら早めに替え、そのたびに切り口を軽く洗い流すと長持ちします。
🌿 枝ものの下処理や飾り方のご相談は公式LINE、またはお電話 050-8887-3889 まで。高松市内2店舗・24時間無人販売でもお受け取りいただけます。